【整備士が解説】ブレーキブースターの仕組みとは?故障原因や寿命・修理方法まで!!!!

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ブレーキブースターは車を動かす動力源の中で欠かせない装置の一つです。

 

しかし、中にはブレーキブースターという言葉を聞いたことがあるけど、実際にどのような仕組みがあるのか理解していない方がいます。

 

そこで、この記事では「ブレーキブースターの仕組み」「故障原因・寿命・修理方法」について元自動車整備士が解説します。

 

「ブレーキブースター」について、気になる方は是非参考にしてみてください。

 

ブレーキブースターは車に必要不可欠な装置

 

ブレーキブーブスターは「運転手のブレーキ踏力を軽減するために必要な部品」です。

 

一言で説明すると「倍力装置」とも呼びます。

 

エンジンで発生した負圧と大気圧の差を活用して、ブレーキペダルの踏力に比例した力を引き出します。

 

そのため、ブレーキブースターは車を動かす上で欠かせない必要不可欠な部品であり、重要な働きを行う倍力装置でもあります。

 

ブレーキブースターの仕組みとは?

ブレーキブーブスターは、ブレーキペダルの踏力を軽くする倍力装置になります。

 

構造としては、ブレーキペダルとマスターシリンダーの間に取り付けられており、ペダル操作と連動して動きます。

 

また、ブレーキブーブスターの内部はダイヤフラムで負圧室と空気室の2つに分かれています。

 

負圧室には「エンジンの吸気マニホールドで発生する負圧」が導かれて、空気室には「ブレーキペダルを踏み込むと空気が流れ込む」仕組みになっています。

 

パワーピストンを挟んだ負圧と大気圧の圧力差がペダル踏力を高めて、小さな踏力でもマスターシリンダーのピストンを押す構造です。

 

また、ブレーキブーブスターは負圧が必要になるため、エンジンが停止すると負圧が消失する関係上、フットブレーキは徐々に重くなります。

 

そのため、エンジン停止後数回はブレーキが効くような仕組みにもなっています。

 

ブレーキブースターの寿命はどのくらい?

ブレーキブーブスターの寿命は、平均的に「10年に1回」もしくは「10万kmに1回」が目安時期です。

 

経年劣化による摩耗等が生じる部品ではありませんが、マスターシリンダー内に使用されるパッキン自体は使用状態や個体差により定期的な交換が必要になります。

 

基本的にブレーキブーブスターの交換は10年に1回と言われていますが、交換する際には保証で交換できる部品ではありません。

 

部品によっては、5年5万kmでパッキンが異常を来たし、ブレーキオイル漏れを発生させる可能性も考えられるでしょう。

 

ブレーキブーブスターが整備の保証内容に含まれるのかについては整備工場によって異なります。

 

また、ブレーキ関係の故障は走行状態に直結する不具合です。

 

もし、ブレーキが効かない状態で走行してしまうと、大きな事故が発生してしまうリスクが高くなってしまいます。

 

そのため、ブレーキブーブスターの不具合や少しでも違和感を感じた場合には、近くの修理工場に費用が発生しても診断してもらいましょう。

 

大きな事故を未然に防ぐために重要なポイントです。

 

ブレーキブースターが故障する原因には何がある?

 

ブレーキブースターは自動車には必要不可欠な装置であり、ブレーキペダルを踏む力をアシストしなければ、高速で走行する車を一瞬で止めることはできません。

 

そのため、ブレーキブースターが故障すると以下の症状が発生する可能性があります。

 

・ブレーキペダルが重くなる

・ブレーキブースターに抵抗がなくなり、沈み込んでしまう

・ペダルの付け根の方で物が擦れる異音が発生する

 

上記のような故障原因は「バキュームパイプの亀裂」「ブレーキブースター内部のいずれかの箇所のエアー漏れ」が原因とも考えられるでしょう。

 

次にブレーキブースターが故障した場合の修理方法と交換費用について詳しくみていきましょう。

 

万が一、ブレーキブースターが故障した場合の修理方法

ブレーキブースターが故障した場合の修理方法は分解して修理する方法ではありません。

 

基本的にブレーキブースターの不具合が発生した場合には、アッセンブリー交換(部品交換)が必要になります。

 

バキュームパイプの亀裂の場合には、部分的な補修で修理可能ですが、亀裂による不具合以外は部品交換になることを覚えておきましょう。

 

しかし、ブレーキブースターは滅多に壊れる装置ではありません。

 

10万kmに1回もしくは10年に1回のペースで発生する不具合のため、万が一の場合の修理方法を理解していくだけでもその後の対策は十分に対応できるでしょう。

 

ブレーキブースターの状態によっては10万km以上走行している状態でも、何の異常も発生していないケースも考えられます。

 

ブレーキブースターの交換費用は具体的にどのくらい?

ブレーキブースターの交換は簡単に修理できるものではないため、もし不具合が発生した場合にはユニット交換が基本になります。

 

そのため、交換費用としては「部品代+作業工賃」込みで総額「15,000円〜60,000円」ほどの費用が必要になるでしょう。

 

また、ホース部分の亀裂による修理費用については、「部品代と作業工賃」込みでおおよそ「6,000円〜10,000円」程度です。

 

ホース修理については、ホースの交換だけで済むため、ブレーキブースター交換よりも費用が安く済みます。

 

そのため、ブレーキブースターの交換費用を把握しつつ、万が一の場合の費用面を考慮していきましょう。

 

修理工場によって交換費用も異なります。

 

ディーラーの場合、費用面が高額になる傾向があるため、なるべく費用を抑えたい場合には業者間で相見積を取ることもおすすめします。

 

また、費用面としては修理工場での交換費用は安めに設定されていることが多いでしょう。

 

ブレーキブースターはオーバーホール修理が可能なの?

ここまで記事を読んで頂いた方の中には「ブレーキブースターがオーバーホール交換できないの?」と疑問に思われている方も少なくないと思います。

 

結論から説明すると、ブレーキブースターは分解やオーバーホールができません。

 

理由としては、ブレーキブースターは「部分交換やオーバーホールができない部品構造」になっているからです。

 

ブレーキブースター以外の部品であれば、オーバーホール修理を行うことで、部品交換よりも費用を抑えることが可能です。

 

しかし、ブレーキブースターは「不具合が発生=部品交換」に分類される部品のため、オーバーホールはできません。

 

ただし、パイプやホース類の亀裂の場合には、部分修理は可能です。

 

そのため、ブレーキブースターの不具合が発生した場合には、オーバーホールできないと覚えておきましょう。

 

【Q&A】ブレーキブースターの不具合内容2選

 

ブレーキブースターの不具合内容については具体的に2つあります。

 

・警告灯の表示による不具合

・エアー漏れによる不具合

 

1つ1つの不具合内容について詳しくみていきましょう。

 

ブレーキブースターの不具合が原因で警告灯が点灯する場合とは?

 

ブレーキブースターの不具合が原因で警告灯が点灯する理由は「排出ガス浄化装置の詰まり」がほとんどです。

 

特にトラックはディーゼルエンジンで走行する車がほとんどであり、経年劣化により排出ガス浄化装置に異常が発生すると警告灯が点灯する仕組みになっています。

 

もし警告灯が点灯した場合には、次の行動を取るように意識しましょう。

 

【整備士が解説】もし、警告灯が点灯した場合の対処方法<

警告灯が点灯した場合には以下の行動を取ることが重要です。

 

【警告灯が点灯した場合の手順】

①:安全な場所に車を停車させること

②:整備工場や会社に連絡を入れる

③:レッカー搬送で連絡した修理工場に車を入庫させる

 

警告灯が点灯した場合には、まず車を安全な場所に停車させましょう。

 

警告灯が点灯しているにもかかわらず、走行すると後々、重大な事故を引き起こす可能性が考えられます。

 

車を安全な場所に停車させる際には、エンジンに負荷をかけないように、ゆっくりと車を移動させましょう。

 

車を安全な場所に停車させた後は整備工場と会社に連絡を入れます。

 

整備工場については普段からメンテナンスをお願いしている工場に連絡を入れるのがおすすめです。

 

また、会社で使用している車であれば、勤めている会社への連絡も忘れずに行うことをおすすめします。

 

整備工場と会社への連絡後はレッカー搬送の手配をとります。

 

この時、加入している自動車保険のレッカーサービスを適用すると費用を最小限に抑えられるでしょう。

 

【整備士が解説】警告灯が表示された場合の具体的な交換費用

警告灯が点灯した場合の修理費用としては、まず診断料で3,000円〜6,000円ほどの費用が必要になります。

 

これはエンジン制御システムのセンサーの故障を確かめる診断料になります。

 

また、故障したセンサーの修理にも費用がかかります。

 

具体的な修理費用としては「30,000円〜40,000円」ほどの修理費用をイメージしておきましょう。

 

交換部品によって修理費用が異なります。

 

ブレーキブースターからエアー漏れが発生する原因とは?

 

ブレーキブースターからエアー漏れが発生している場合には、ホース部分の亀裂が原因と考えられます。

 

エアー漏れが発生すると、ブレーキペダルの付け根あたりから「シューシュー」と空気が漏れている音が聞こえるでしょう。

 

それはブレーキ負圧が抜けている音です。

 

ブレーキブースターが発生させているアシスト力は負圧を利用しています。

 

つまり「負圧が抜けている=正常な状態ではない」ことが考えられます。

 

最悪の場合、ブレーキをかけないといけない状況にも関わらず、ブレーキが効かない可能性もあります。

 

【整備士が解説】もし、エアー漏れが発生した場合の対処方法

もし、エアー漏れが発生した場合には、すぐに整備工場で部分修理を依頼しましょう。

 

とくにブレーキブースターは負圧を活用して運転手のブレーキ機能をアシストしています。

 

そのアシスト力がなければ、ブレーキをかけたいタイミングで「ブレーキがかからない」ことになるため、安全な運転を行える訳ではありません。

 

万が一の事故に備えるためにも早期修理をおすすめします。

 

【整備士が解説】エアー漏れが発生した場合の具体的な交換費用

ホース部分の亀裂により、エアー漏れが発生している場合の交換費用は部品代と作業工賃を合わせて「6,000円〜10,000円」ほどになります。

 

ホース部分だけの亀裂であれば、ホースのみの交換で済むため、費用面も安く抑えられるでしょう。

 

ブレーキブースターの不具合のように部品を丸ごと交換する必要はありません。

 

「修理費用が安く済むから修理を後回しにしよう」とは考えず、すぐに整備工場で改善作業に取り組むことをおすすめします。

 

まとめ

 

ブレーキブースターは車を動かす上で重要な部品の1つであり、少しでも不具合が発生すると重大な事故を引き起こすリスクが高くなってしまいます。

 

そのため、何か違和感や不具合が発生した場合には、すぐに整備工場に車を持っていくように意識しましょう。

 

交換費用としてブレーキブースターの部品交換であれば「15,000円〜60,000円」ほどであり、エアー漏れでホースが亀裂している場合には「6,000円〜10,000円」の費用が必要です。

 

ブレーキブースターの不具合でオーバーホールによる修理はできません。

 

また、修理方法としても自分の手で修理するのではなく、プロの整備スタッフに修理してもらうことをおすすめします。

 

また、ブレーキブースターの不具合により警告灯が表示された場合には、真っ先にレッカー会社と修理工場に連絡をして、その後の対策をとってください。

 

この記事の内容を参考にして、ブレーキブースターについての知識と不具合時の対策を理解してみてください。

 

 

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