結論から言うと、パラジウムが多く使用されているものほど高く売れます。
特に利用されるものとしては、自動車触媒です。そのほかに、歯科材料や電子機器の材料として使用されています。
金やプラチナと違い、あまりなじみのない言葉だと思いますが、実は身近なところで日常的に使われています。
採れる地域も限られた希少価値の高い鉱物の中でも、特に高値で取引されている「パラジウム」について、その性質、価格などをわかりやすくまとめました。
年間で、触媒買取を3000本超えるDPFドットコムの情報を元にしているので信用できると思います。
すぐにでもお金に変えたいという触媒をお持ちの方は知っておいたほうがいい内容になっています。
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金よりも高い?パラジウムの価格と相場
結論からいうと、パラジウムは金(ゴールド)より相場は高い時期がありました。
主に自動車触媒で使用されるレアメタルが、プラチナ、ロジウム、パラジウムです。投資をしている方は知っている方もいるでしょう。
レアメタルは毎日価格は変動しますが、ここ数年で価格が高騰しているのがパラジウムです。もともとはプラチナよりも安い貴金属として、過去の触媒には多く使用されていましたが、2016年を境にプラチナの価格を抑えて
レアメタルについて詳しく知りたい方は下記リンクを参考にしてください。
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【その触媒捨てないで!】自動車触媒に欠かせないレアメタル 実は高価で買い取られている!?
パラジウムとは?金パラ1gあたりの価格
パラジウムは主に、ロシア、南アフリカで採れる銀色の金属です。
プラチナと似ていますが、プラチナなどを採掘する際の副産物として回収される金属です。元素記号「Pd」です。
パラジウム供給量の割合
世界に供給されるパラジウムの40%がロシアからです。
コロナの影響、ウクライナへの軍事侵攻により、厳しい経済制裁を受けているロシアからの供給が滞る懸念と、EVシフトにより需要が高まっていることから価格が高騰しています。
パラジウム1gあたりの相場(2023年5月時点)
金 | 8,784円 |
プラチナ | 4,736円 |
ロジウム | 34,450円 |
パラジウム | 6,731円 |
パラジウムは、2016年では1gあたり2,000円台が平均だったのが、2023年5月には、7,000円近くまで高騰しています。3.5倍以上にまで価格が上がっています。
ここ最近では9,000円代を超えて、当時の金の価格を大きく上回ったこともあります。
腐食や酸化に強いという性質をもち、融点は鉄が溶ける温度と同じぐらいなので、加工もしやすいという点で、ジュエリーや銀歯の被せものとして歯科材料、電子部品などに使用されています。
しかし、主な用途としては、産出されるパラジウムのほとんどが自動車触媒で使用されています。
今日の相場を知るには、下記リンクのようなサイトでまとめてくれています。
パラジウムが多い自動車触媒ってどの車種?
気になるのはパラジウムの使用量が多い車種はどれかですよね?これが、当社のような買取専門店でも判断に困るところがあります。
理由としては、車種ではなく、製造された時期によって、レアメタル触媒の成分量が違います。構造上は一緒ですが、触媒を製造した時期のレアメタルの相場によって、使用されているレアメタルが違うためです。
そして、それらの成分量というものは公表されていません。
多くの買取業者と当社の大きな違いは、サイズだけで買取価格を判断していません。見た目が小さくても高価なレアメタルが多く含まれるケースもあるためです。
20プリウス(ニーマルプリウスといわれる)でも、時期によって、ロジウムやパラジウムが多く使われている時期があります。そのため、同じ車種だとしても、年式や刻印(ケースに直接刻印されています)によって、変わってくるのです。
触媒の買取価格が高い乗用車まとめ
この記事を執筆した2023年7月時点の相場を参考に人気の車種をまとめました。買取を専門で行う当サイトの価格なので参考にしてみてください。
<h4>セダン</h4>
車種 | 型式(刻印など) | 買取価格 |
20プリウス前期 | 刻印:GC7/GJ6 | 18,000円 |
20プリウス後期 | 刻印:GD3・EA6一体型 | 74,000円 |
30プリウス | 刻印:GP2・TB2一体型 | 27,000円 |
プリウスだけで、これだけ価格が変わってきます。当時の相場で安かったレアメタルが現時点で相場が逆転する現象が起きているためです。
ミニバン/ワンボックス
車種 | 型式(刻印など) | 買取価格 |
ヴォクシー前期 | 刻印:JA4、GO | 18,000円 |
200ハイエース | 前後一体型 | 30,000円 |
エスティマ | ACR30 | 13,000円 |
エスティマHV | 刻印:28320 | 27,000円 |
オデッセイ | RA8/9(酸素センサー有 印字:AYW) | 52,000円 |
ステップワゴン | RF(酸素センサー:2本) | 10,000円 |
これらの価格差をみると、サイズだけでは測れないものであることがわかると思います。
当社は、これまでの買取実績のデータをもとに買取価格を決めています。そこに相場も変動することで買取価格が変動します。
つまり、現状高く設定されている価格も、10年後には半分に価格が下がってしまうこと可能性は否定できません。
軽自動車
車種 | 型式(刻印など) | 買取価格 |
N-BOXターボ | ノンターボより排気の入り口が大きい | 9,000円 |
ライフ前期 | JB1 | 11,000円 |
ライフ後期 | JB1 | 11,000円 |
サイズも大きく、販売価格も高いステップワゴンより、軽自動車ライフなどの触媒が高いなんてことを誰が想像できるでしょうか。
触媒買取を考えている方は、専門業者に任せる方が無難であることがわかります。
ただ注意点としては、サイズだけで買取価格を設定している業者がほとんどです。当社はそれらと比較すると、車種ごとにしっかり査定させてもらうので、数万円も損をするということは無くなるでしょう。
自動車触媒の貴金属(レアメタル)の使用量は?
結論からいって、これは当サイトでは公開できない情報です。なぜかというと、成分量を測定するには「精錬」という特殊な技術を必要とします。
担体を溶かして、それぞれの金属に成分を分けられます。精錬にかかるコストを考えると、微量のレアメタルを測るために、触媒をわざわざ一つずつを溶かして測定することができないためです。
触媒一個単位でどれくらいレアメタルが入っているのか調べてくれる業者はありません。その精錬を行える企業も国内に数社しかないため、精錬にはまとまった数の触媒を必要とするため、個人で取引することは限りなく不可能に近いといえます。
そこで当社サイトのような買取専門業者が、お客様との懸け橋となる役割を担っていると考えています。
自動車触媒の買取は専門業者に任せるべき理由
多くの買取業者は、サイズだけの価格でしか買取を行っていませんが、当社の買取査定では、車種ごとで価格を出しているためなるべく適正価格で買取を行えるように価格を載せています。全国の整備工場、解体業者の方、個人に至るまでのエンドユーザー様にご利用いただいています。
当サイトのトップページに買取参考価格の一覧を載せていますので参考にしてください!
世界で発行される貴金属に関する調査報告書が田中貴金属工業さんから需給レポートが公開されています。
パラジウムの価格は今後どうなるのか?
気になるのは今後の相場ですよね。自動車業界のトレンドや世界情勢が密接に関係してくるため先読みが難しいところです。
当社サイトで、原産国やレアメタルの記事についても紹介していますので、そちらの情報を参考にしながら日々の相場や世界の動向を追っていくしかないのが現状です。
【その触媒捨てないで!】自動車触媒に欠かせないレアメタル 実は高価で買い取られている!?
触媒を少しでも高く買って欲しい人はここです! プラチナvsロジウム 自動車触媒版
今後のEVシフトなど、業界全体の流れとしても、直近10年で状況は様変わりしそうですね。
パラジウムのほかに、プラチナ、ロジウムといったレアメタルの需要と供給のバランスも影響してきます。それぞれの動向を追っていく必要があると思います。
EVシフトによるパラジウム供給量の変化
プラチナ、パラジウム、ロジウムの供給量は、EV化が加速することで、自動車触媒向けの消費は減少していくことは考えられます。
しかし、その分スクラップからの供給が増えることが予想されます。EV化が進むとしても、現状走っているハイブリッド車はじめとするガソリン車、ディーゼル車が一切走らなくなるというわけではないでしょう。
今後、原産国がどのような動きをするかでも相場に影響がでそうですね。
まとめ
・パラジウムは金(ゴールド)より高い
・パラジウムの1gあたりの価格は、プラチナを抜いて高騰している
・パラジウム、ロジウム、プラチナの価格は需要と供給のバランスで変わる
・今後の相場よむには世界情勢も要チェック
いかがだったでしょうか。今回は、触媒に使用されるレアメタルのパラジウムに焦点をあててみました。
パラジウムの相場はここ数年価格が高い状況が続いていますが(2023年5月時点)、今後、需要と供給のバランスによっては、レアメタルの価格に逆転現象が起こることも可能性としてあります。
パラジウムと同じくらい重要なプラチナ、ロジウムなどの相場も世界情勢が影響してきます。今後も当社サイトでも買取や車に関する情報を発信していきますのでチェックしてみてください!